2015年3月、任天堂はディー・エヌ・エー（DeNA）と業務・資本提携し
スマートデバイス向けゲームに着手することを発表しました。
日経ビジネスオンラインの岩田社長のインタビュー記事をごらんください。
今回はDeNA提携発表のタイミングと、
New3DS発売の時期が近しいのは偶然ではない、なにか意味があるのでは？
と思い至り記事にまとめました。
◆Newニンテンドー3DS専用ソフトを出し続ける、というプランが見えてこない
Newニンテンドー3DSとは、ゲーム機としての様々な性能がアップしています。
快適な3D体験や、ボタン増加などゲーマー向けのブラッシュアップのほかに、
NFC機能追加、CPU性能向上などがあげられます。
ゲーム機としての性能を向上できたため、
Newニンテンドー3DS用専用ソフトとして「ゼノブレイド」が発売できることになりました。
今までの3DSでは動かせなかったソフトが、
New3DSでは動くようになったのです。
今のところ、「ゼノブレイド」以外にNew3DS専用のソフトが発売されていく気配はありません。
また、今回わざわざ人気作である「ゼノブレイド」が移植された背景には、
New3DS本体普及させるための足がかりになってほしいという思惑があるように思うんです。
「ゼノブレイド」のようにNew3DSへ移植されるソフトが増える、
またはNew3DS専用のソフトが定期的に用意される、という可能性が見えてこないんです。
New3DSは通常の3DSにくらべて普及台数が少ないので、
新しいゲーム機(New3DS)のためだけにソフトを開発するのは重荷になってしまいますよね。
しかし、スマートフォンと同じ内容のソフトを
New3DSとWii Uでも配信するのでは？ と考えた場合に、新しい未来が見えてきたのです。
◆New3DSだとサクサク動く、基本無料のゲーム「バッジとれ～るセンター」
3DSで遊べる基本無料ソフト「バッジとれ～るセンター」。
私は「バッジとれ～る」の大ファンなので、毎日たのしく起動しています。
このゲーム、起動してネットワークに接続したときや
台の読み込みなどでロードが入るんですが
旧3DSとNew3DSでは読み込み速度にかなりの差があります。
私は「バッジとれ～る」をNew3DSでしかプレイしていなかったのですが、
たまたま古い方の3DS LLでプレイする機会があったんですね。
プレイしてみたら待ち時間が2～3倍にふくれあがっていたので、とても驚きました。
また、「バッジとれ～るセンター」はNew3DSでプレイする人が快適に遊べる、
という前提で調整されているのだなあと感じたのです。
任天堂がどういうプランを立てているかは分かりませんが、
スマートフォン対応のゲームはネットワークと連動してうごく可能性が高いです。
もしもネットワークに接続するタイプのゲームが
スマフォとNew3DSの両方に配信された場合、
New3DSでも快適に遊べるよう調整してくるのではないでしょうか。
New3DS専用のソフトを作るよりも、
スマフォとNew3DS用にソフトを作った方が、効率がいいですもんね。
◆3DSとWii Uで同じ内容のソフトをリリースする試みが始まっている
任天堂は同じ内容のゲームを
複数のゲーム機で出すのがあまり好きではないのかもしれません。
3DSのソフトなら3DSだけでしか味わえない醍醐味をいれよう、
Wii UのソフトならWii Uでしかプレイできない遊びをいれよう、
そういった理念をもって制作にのぞんでいるように見えます。
そのゲーム機ならではのゲームを作らなければ、
わざわざゲーム専用機を買っていただいた意味がない、そう考えているのではないでしょうか。
そんな任天堂が最近になって、
3DSとWii Uの両方に同じ内容のゲームを2本リリースしました。
基本無料ゲーム「役満 鳳凰」と
「マリオVSドンキーコング みんなでミニランド」です。
細かいゲーム内容の説明は割愛しますが、
2つのハードに対応しているおかげでコミュニティは活発であるように感じています。
今回の試みについて、
はじめは「もっとWii Uを普及させるためかな？」と考えていました。
ですが、今はNew3DS・スマフォ・Wii Uに同じソフトを配信する地ならしのために
3DSとWii Uに同じ内容のゲームを配信したのではないかと考えるようになりました。
もっと踏み込んで言うと、
「役満 鳳凰」と「マリオVSドンキーコング みんなでミニランド」は
スマートフォン版も作っているのかもしれないと考えています。
◆Newニンテンドー3DSとスマートフォン、
子供にねだられたときに親が安心して買い与えられる方はどちら？
任天堂のゲームがスマートフォンで遊べるようになった暁には、
たくさんテレビCMが流れることになると思います。
そのときに、任天堂が子供をスマートフォンを所有するよう誘導していると
思われてしまってはマイナスですよね。
Newニンテンドー3DSは性能向上したおかげで
動画視聴やSNSの利用など、インターネットの主要なコンテンツは問題なく楽しめるようになりました。
スマフォのように毎月通信料を払う必要はないですし、
任天堂の許可がおりたソフトだけが配信されているという安心感もあります。
Newニンテンドー3DSが子供にとってのスマートフォンになれるとしたら、
任天堂が子供を危険にさらしているという批判もなくなるはず。
親御さんにとっても、任天堂にとっても良いことづくめなような気がするのです。
3DS/New3DSでスマートフォンと同じ内容のゲームが配信されるかは分かりません。
ですが、3DSにはすでに基本無料のゲームを抵抗なく楽しんでいるキッズたちが一杯いますし、
スマフォに移行して放置してしまうのはもったいない、
3DS、Wii Uユーザーも一緒に盛り上がれたら最高じゃないですか。
ゲーム専用機とスマートフォン、
両方で同じサービスを運用するという試みが成功すれば、
スマートフォン市場のみで商売をしている競合相手と差を付けられるという利点もあります。
どういうサービスやソフトウェアが開始されるかは分かりませんが、
新たな試みに期待しております。
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