Quantcast
Channel: NintenADo
Viewing all articles
Browse latest Browse all 555

【2014年7月】ニンテンドー3DSで遊べる基本無料のゲームカタログ。「なぜ無料なのか」というビジネス考察もついてます

$
0
0

3DSの大人気ダウンロードソフト「電波人間のRPG」シリーズの最新作が
無料で遊べるゲームになることが判明しました。

有料で販売してもヒットするゲームなのに
どうして基本無料でリリースするんだろうと驚きましたし、興味深いと感じました。


今回はニンテンドー3DSで遊べる基本無料のゲームソフトを紹介しながら、
ビジネス的な考察も併記していきたいと思います。




◆「すれちがいMii広場」と有料追加コンテンツ


「すれちがいMii広場」は初めからニンテンドー3DS本体に入っている無料のゲームです。

3DSを持っている人同士がすれちがうと、
相手の遊んでいるゲーム・挨拶などが分かるほか
ちょっとしたミニゲームを進行することが出来ます。

3DSを街へ持ち歩いて楽しんでもらう、
喜びや習慣を知ってもらうのが目的でうまれたソフトなので
無料ソフトとして配布されているわけです。


大型アップデートをのぞむファンが多かったため
「すれちがいシューティング」「すれちがいガ~デン」
「すれちがい合戦」「すれちがい迷宮」
4本のミニゲームが有料で販売されました。

2014年のゴールデンウィークの時点で
100万人のユーザーが追加のミニゲームを購入したそうですよ。


もともとは無料のゲームでしたが、
大型アップデートで基本無料のゲームへと進化した特殊な例だと思います。



◆「だるめしスポーツ店」


「だるめしスポーツ店」には、
野球をコンセプトにしたミニゲームが10種類用意されています。

無料でためせるお試し版と、
定価400円のミニゲームが10種類。

「定価400円のゲームを値切って購入できる」というコンセプトが話題を呼びました。
野球に特化した、ちょっと奇妙なミニゲームたちの出来もよかったです。


ミニゲームを買っていくと物語が進行するので
購入意欲が増すようになっているんですよね。

値切る、物語を小出しにする、ほかの人の反応が気になりSNSが盛りあがるなど、
課金する過程そのものをエンタメ化したのがあっぱれでした。



◆「うごくメモ帳3D」


DSiで人気だった手書きアニメ制作ソフト
「うごくメモ帳」の3DS版です。

裸眼立体視やカラー増加などの機能パワーアップに加え、
動画出力にも対応しています。

「フレンドうごメモギャラリー」は無料で使用できますし、
世界中のうごメモユーザーとの交流にも一部無料で参加できます。


今まで無料で行っていた部分を、有料で運営する必要が出てきたため、
ソフトの品質やシステムを向上させユーザーの不満を減らそうとしていたのだと思います。


無料ユーザーと有料ユーザー、両方をどう扱っていけば良いのか、
コツを理解し始めた任天堂がリリースしたゲームが「STEELDIVER SUBWARS」でした。



◆「STEELDIVER SUBWARS」


ゆっくり動く潜水艦を操作して
インターネット対戦やミッションをこなしていくゲームです。

3DSの下画面(タッチパネル)が操縦パネルになっていたり、
微調整しながら潜水艦をうごかしたりと、
けっこう本格的な遊びにしあがっていると感じました。

有料版を購入する(正規入隊する)と、
18種類の潜水艦が入手可能になり
7つのミッションに挑戦できるようになります。


インターネット対戦が無料(※ゲームコイン2枚必要)で遊べるというのがみそですね。

無料でながく遊べる部分をあえて用意しておくことで、
ユーザーの集まり・賑わいをなくさないよう工夫しているわけです。

有料版を購入しているユーザーの方が深く遊べるよう配慮されており、
うまく棲み分けができているなと感じます。



◆「頭文字D パーフェクトシフト ONLINE」


ニンテンドー3DSでアイテム課金制を導入した
F2P(基本無料)のゲームを展開したらビジネスになるのではないか、
という着想からうまれたゲームです。

レースゲームという分かりやすい題材と
「頭文字(イニシャル)D」という有名IPを用意されています。

「頭文字D」らしい醍醐味を誰でも味わえるシフトチェンジのみのシステムや
非課金ユーザーへのこまかい配慮などが光っていますね。


ビジネス面については4Gamerの開発者インタビューで詳しく語られています。

「なぜスマートフォンではなく、3DSなのか」という問いに、
「3DSユーザーはゲームを遊ぶために本体を購入しているから、
ゲームへのモチベーションが高い」と語られているのが印象的でした。



◆とうぞくと1000びきのポケモン


2014年9月30日までの限定配信ソフトです。
すれちがい通信に特化したシステムになっています。

このゲームは分かりやすくって
映画『ポケモン・ザ・ムービーXY 「破壊の繭とディアンシー」』の宣伝用です。

映画の宣伝のためにわざわざゲームを用意するなんて、
さすがポケモンですね。太っ腹!

「ポケモンX/Y」と「とうぞくと1000びきのポケモン」がはいった3DSをもって劇場に行くと
良いことがあるそうなので、忘れずにダウンロードしておきましょう。

詳しくは公式サイトを見てくださいね。



◆電波人間のRPG FREE!


人気のRPGシリーズ「電波人間のRPG」最新作が
基本無料のゲームとしてリリースされることになりました。

可愛らしい電波人間のデザインや、
昔懐かしいシンプルなRPGのシステムと世界観が広く愛されています。


一部のアイテムが有料、
大部分はネット接続していない状態(オフレイン)で遊べる、
期間限定のイベントを開催しながく遊べるよう企画している、と発表されています。


800円~1000円で販売しヒットしていた商品を、
どうして無料にしてしまうのだろうと、気になってしまいますよね。


熱心なファンに沢山アイテムを購入してもらえれば
ソフトを販売するよりも収益があがる。

たくさんのユーザーに長く遊んでもらうことで
有料でゲームを販売していたときよりも口コミが発生しやすい土壌をつくる。

熱心なファンと新規ファン両方にアプローチする、
贅沢な作戦なのかも知れません。



◆これからも、基本無料・一部無料のゲームが増えていく?


本日3DS用ソフト「ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル」を
第4章までクリアまであそべる「ブレイブリーデフォルト たっぷり無料で遊べる版」
配信の発表がありました。

続きを遊びたい場合は、アップデートキットを購入します。

「ブレイブリーデフォルト」の次回作の宣伝のために、
無料で遊べるゲームの量を増やすことにしたようです。


無料で配信されているスマートフォンのゲームが
3DSにて有料で販売されヒットしたりしています。

また、今までなら有料で販売されたゲームが
基本無料(一部無料)になって配信されていたりもします。


3DSのユーザーが増え、ネット接続率があがり、
お金の支払うという行為・価値観にも変化が表れはじめています。

"基本無料=いかがわしい"というイメージが薄まり、
消費者に受け入れられるようになったのは、
スマートフォン市場のおかげなのでしょうね。



【関連記事】
「いっしょにフォト どうぶつの森」で遊んでみた。工夫次第で色んな写真が作れちゃいます
これからは「スーパーマリオ」のサブキャラクター達が主人公のゲームがもっと増える!? 「進め! キノピオ隊長」発売からの流れを予想してみた



Viewing all articles
Browse latest Browse all 555

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>