2016年10月1日、「ゼルダの伝説 30周年記念コンサート」ロームシアター京都での公演に行って参りました!
グッズ情報やパンフレット内容、セットリストにゼルダ新作のこぼれ話などまるっとネタバレしておりますので、これからゼルダのコンサートに参加する予定の方はご注意ください。
見ない方がいいですよー。
心の丈を語りまくっており、少々恥ずかしいのですが、ゆるいノリで付き合って頂けると嬉しいです。
◆マスターシートのオリジナルデザインチケット、記念グッズ「ピンズセット」
マスターシートを申し込んだので、オリジナルデザインが施されたチケットが郵送されてきました。
京都公演の2週間前の週は祝日が多く。
その上なぜかローソンチケットにログインして、申し込み情報を確認できなくなるというトラブルも発生しまして。
ちゃんとチケットが配達されるのか大変モヤモヤしていましたが、無事到着して安堵しましたよー良かった……。
マスターシート用の入場口が用意されているので、そこから会場にはいるときにピンズセットを頂きました。
素敵なデザインの外箱に、念入りな梱包、ピンズは5つも入っていたので、とても丁寧な作りだなあって感動しました。
任天堂からの「ファンのみなさん、ありがとう」っていう、真摯な姿勢が伝わってくるようでした。
質感とか見た目もとても良い感じなので、部屋に飾るもよし、身の回りのものに付けるのも良しって感じですね!
◆パンフレットとグッズ
30周年記念コンサートのパンフレットは、開発者のコメントやセットリストの解説など、お世辞抜きで文句なしにすばらしいですよ!
コンサートの聴き所が分かりやすく説明されているのはもちろん、音楽の専門的な知識がなくても、ゼルダ音楽の醍醐味が理解できるよう配慮がなされています。
ほんとに隅々まで気を配られている形跡があって。
「『ゼルダの伝説』シリーズ30周年の歴史を、音楽で。
ゲームに負けない最高の体験と感動をお約束します。」
というコピーが最初に大きく書かれていましたが、パンフの中身だけではなくコンサートの内容でも、随所で任天堂スタッフさんの本気がうかがえました。
ゼルダの音楽の歴史をふりかえるのに最適な内容にもなっているので、コンサート参加者はぜひとも入手しておきたい逸品です。
コメントを寄せているコンポーザーは、以下の通り。
・近藤 浩治さん (ゼルダとマリオの音楽の生みの親)
・根岸 透さん (トワイライトプリンセス、大地の汽笛)
・松永 亮さん (神々のトライフォース2、トライフォース3銃士)
・若井 淑さん (スカイウォードソード、ブレス オブ ザ ワイルド)
・横田 真人さん (ゼルダの伝説シリーズのオーケストレーション/編曲 担当)
チケット代金だけでは普通に赤字なんじゃないかなーと思ったので、グッズも予定より多めに買いました。はい。
実物の見本をみて驚いたんですが、ラバーキーチェーンでかすぎて、どうしてこのサイズになったのか制作担当者に問いただしたい。
カバンとか鍵に付けようと思わないですよコレ。
それくらい大きくて分厚かったので、面白くなって買ってしまいました。
(術中にはまってますね……)
◆セットリスト
★第1部
- ハイラル城
- ゼルダ姫のテーマ
- 風のタクトメドレー
- 組曲オカリナメドレー
- ボス戦闘曲メドレー
- 神々のトライフォース2&3銃士メドレー
- 「スカイウォードソード」スタッフロール
★第2部
- ゼルダの伝説30周年シンフォニー
- ゼルダの伝説小品組曲
- ゲルドの谷
- 「時のオカリナ」ハイラル平原
- 大妖精のテーマ
- トワイライトプリンセスメドレー
- ゼルダの伝説メインテーマ
★アンコール
- 近藤浩治さんによる、ピアノ独奏
- 「ブレス オブ ザ ワイルド」メインテーマ
★舞台に出演なさった開発者のみなさん
- 宮本 茂さん (プールで泳いだ後、自転車でロームシアターに来たそうです)
- 青沼 英二さん (休日返上でみなさん頑張ってるそうで、会社から駆けつけたとのこと)
- 近藤 浩治さん
- 手塚 卓志さん
本邦初公開の初代ゼルダの開発資料を見せて頂きましたよ。
中郷さん(?)が管理してたもの (聞き間違いだったらスミマセン)
「ハイラル城」からの緊張感あふれる幕開けは、非常に秀逸でした。
今回初お披露目となった『神々のトライフォース2&3銃士メドレー』は、曲の盛り上がりと演奏家の方々との個性がもっともマッチしており、1番印象に残りましたよ。
「スカイウォードソード」スタッフロール、
ゼルダの伝説小品組曲、
トワイライトプリンセスメドレーはゲームの内容が脳裏にどんどんと蘇る出来映えで、会場中が濃密な感動に包まれていました。
東京国際フォーラムのホールAよりも会場が狭くなったおかげで、たくさんの恩恵がありましたね。
「あえて選んだのが、2000人規模のホール」
「電子機器の力を借りることなく、演奏家の方々の生の音を、すべてのお客様にダイレクトにお届けできますし、その結果、オーケストラが持つ本来の魅力や、生の演奏の臨場感を、皆様に感じていただけると思ったからなのです」とパンフに書かれていました。
横田さんの粋な心意気、しっかり伝わってきてましたよ!
1人1人が奏でる、生の音をきめ細かく味わうことができたので、前回よりも随分“個性”を感じられるコンサートになっていたと思いました。
竹本泰蔵さんの、ダンスのステップを踏んでいるかのような優雅な指揮は本当に見事でした。
正直モニターに映し出されているゲーム画面を眺めるよりも、竹本さんと演奏家の方々のやりとりを感じとっている方がエキサイティングであると感じられましたから。
舞台のうえの緊張と客席からの期待を一身に受けとめ、クルクルと華麗に指揮をこなすお姿がステキでした。
近藤さんの、一緒に開発を手がけた人たちやファンのみなさんへの感謝の気持ち、ちゃんと伝わってきましたよ。
任天堂のみなさん、そしてファンのみなさん、30周年おめでとうございます。私も自分のことのように嬉しいです。
◆ブレス オブ ザ ワイルドこぼれ話
ゼルダ新作について何か話せることはないですかとふられたときの、青沼さんのコメント内容についてメモっと。
ネットに書かないでねとは言ってなかったので、書いちゃいましょう!
青沼さんはジャケットの下に、クラブニンテンドーで引き換えが行われていた、風のタクトのTシャツを着用なさっていました。
「風のタクトの、リンクが勇者になる前に着用している青い服。そしてブレス オブ ザ ワイルドのリンクが着ている青い服。これらは本質的には同じなんです。そして物語上、重要な意味あります」
……とのことですよ!?
気になりますね……。
新作のリンクって、緑の帽子を被ってない、緑の洋服を着ていない姿でプロモーションされてますからね。これ物凄いことだなって思ってまして。
ここまで「ゼルダの当たり前を見直」しちゃうんだなって。ものすごく潔いですよね。
「ブレス オブ ザ ワイルド」のアートワークは、「スカイウォードソード」から引き続いて和田拓さんが担当なさってます。
ゲームのディレクターは藤林秀麿さん、コンポーザーは若井さんと、大好きなスカイウォードソード開発組のみなさんが関わってくださっているそうなので、期待に胸をふくらませています!
「ブレス オブ ザ ワイルド」のアートワークの話も載っているので、
◆ごく個人的な所感
今回コンサートにむけて、30周年記念盤 ゼルダの伝説 ゲーム音楽集を聞き込んでいたときのこと。
「ムジュラの仮面/3DS版」のスタッフロールを聴いているときに、嗚咽してしまいまして。
これはまずいなあ……と思いつつも、昨年2月の「ムジュラの仮面3D」発売記念コンサートが開催されてから今に至るまでの月日を思い返すと、なんとも感慨深いものがありました。
コンサート当日、非常にコンサート映えする出来映えで会場をもりあげた新曲「神々のトライフォース2&3銃士メドレー」からの、「スカイウォードソード」のスタッフロールのながれで涙が止まらなくなりました。
ゼルダって本当に不思議なゲームです。
そして私にとっては唯一無二の、特別なゲームです。
そして私にとっては唯一無二の、特別なゲームです。
ゼルダのゲーム音楽を聴いているときに思いだす内容は、綺麗に2つに分かれます。
ひとつはゲームをプレイしていたときのゲーム内容の思い出。
もうひとつは、ゲームをプレイしていたときの自分自身の思い出です。
マリオと違って、「ゼルダの伝説」の主人公リンクの名前は自由に変更することができます。
リンク=プレイヤーの分身だからなんですよね。
そのせいなのでそしょうか、知らず知らずのうちに、“リンク”に自分の想いと勇気を託しながらゲームをプレイしているようなのです。
リンクはいつも1人で世界を救う旅にでます。
わたしたちは勇者の“孤独”な背中を眺めながらも、同時に彼の勇姿によって自分たちの“孤独”が癒やされていくのを感じているんじゃないでしょうか。
コンサート会場でゼルダの音楽を聴きながら、ゲームの内容だけではなく、過去の自分が孤軍奮闘していたときの様子がくっきりと思いだされました。
“過去”を振り返りがちな私の躊躇いと憂いを、ゼルダのコンサートが綺麗に浄化してくれた感触があったのですよね。
アンコールで新作「ブレス オブ ザ ワイルド」のテーマ曲が演奏されたときには、“未来”にむけて“今”を生きていくための勇気がわいてくるようでした。
最後の最後に涙腺がゆるんだのは、悲しみからではなく、あたたかな希望のおかげです。
「ブレス オブ ザ ワイルド」の発売、ほんとに楽しみですよね!
※「ブレス オブ ザ ワイルド」のテーマ曲は、2016年E3で公開されたPVで流れていたもの同じものになります。
ぜひ京都の地でゼルダの音楽を聴きたいと思い立っての遠征でしたが、本当に良い思い出になりました。
上演に関わったスタッフさんたちの心遣い、そしてゼルダとリンクの2人から、たくさんの元気と勇気をもらいました。ありがとうございました!