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ただいま2014年E3が開催されており、
Wii Uと3DSの新作ゲーム情報がどかっと公開されました。
今回のE3はとても特別なものだと感じます。
任天堂の決意表明みたいなものが伝わってくるからです。
◆E3開幕と同時に告げられた、レジー・フィザメイ氏の感動的な挨拶
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2014年のE3プレゼンテーションで語られた、
ニンテンドーオブアメリカ社長レジーの思いを紹介します。
ゲーム市場がもっとも盛りあがるE3という時期に
わざわざこのメッセージを用意した任天堂の熱意に
感じ入ってしまいました。
日本の本社に行って開発中の新しいゲームに触れるたびに、私は自分が人生で最初に恋に落ちたゲームのことを思い出します。
それはスーパーファミコンの『スーパーマリオワールド』です。延々と遊びましたしマリオを99鯛残してクリアもしました。私はその『スーパーマリオワールド』のカセットをいまだに持ち続けています。
みなさんも初めて恋に落ちたゲームのことをいまも覚えていらっしゃると思います。
ゲームをプレイする我々はみんな知っています。ゲームの楽しさはゲームでしか味わえないことを。
そして、任天堂ファンのみなさんは知っています。人生でどんなことが起きても、きっとゲームが私たちに楽しくてわくわくするプレイ体験を届けてくれることを。
なぜなら、それが任天堂だからです。
では、そういったゲームを作るということはどのようなことなのでしょう?
答えはこのあと開発チームから直接お伝えします。彼らはいくつかの新しいプロジェクトに取り組んでいます。
これらのプロジェクトで大切にされているのは、任天堂プラットフォームでゲームをプレイするのは今こそが最高の時だと思っていただけるようにすることです。
任天堂のゲームクリエイターたちはみんなひとつの信念を共有しています。それは・・・「ちょっとした楽しみを持つことは決して悪いことじゃないよね」という信念です。
ゲームは生きていく上で必要なもの、
いわゆる必需品ではありません。
ですが、ゲームを愛する人たちにとっては
人生に一抹の癒やしを与えてくれる存在です。
そしてゲームから感じ取れるよろこびは、
ほかのものに置き換えることはできないのだから不思議ですよね。
読書や映画からも深い感銘をうけることはありますが、
インタラクティブな世界を堪能したときの感動は格別です。
子供の時に「ゲームならではの癒やし」を味わっていれば、
どうしようもない壁にぶつかったときに
ゲームの中に飛び込んで 厳しい現実をやり過ごすこともできるでしょう。
現実世界にひそむ理不尽な事柄は
ゲームのように手順をふんで対処できるものではありません。
真っ正面から戦うのはよして、
羽をのばすことも大事だと思うのです。
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レジー・フィザメイ氏のメッセージ、
実は任天堂プラットフォームで頑張るゲーム開発者たちにおくられた
言葉なのではないかと感じました。
世間ではスマートフォンで遊べないゲームや
ソーシャルゲーム以外のゲームなんて
時代遅れで非合理的だという烙印をおされています。
だからこそ、「任天堂プラットフォームでゲームをプレイするのは
今こそが最高の時だと思っていただけるようにする」という言葉で仲間を鼓舞し
「ちょっとした楽しみを持つことは決して悪いことじゃないよね」という
信念を持とうと呼びかけているのだと思います。
◆"ゲーム業界"の中心を、子供たちのもとへと戻したい
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レジー・フィザメイ氏の言葉の意味を考えていた最中、
任天堂がE3に子供に参加してもらうためのとりくみを行ったという記事を目にしました。
さまざまな困難をのりこえE3にも子供が参加できるイベントを開催したんだそうです。
最近のE3は、ゲーム内の暴力や性的な表現が過激になっているという
批判をされることも少なくありません。
こういった批判は子供むけのエンタメ作品を全力で作っている
ゲーム会社にもダメージがあることでしょう。
あえてE3で子供むけのイベントを開催することで
ゲーム業界全体のダメージをやわらげ、
任天堂の存在意義を高めていこうという狙いがみられます。
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また、2014年のホリデーから展開される
ゲームとフィギュアの連動事業「amiibo」。
「amiibo」プロジェクトの中心にも、子供たちの姿があります。
彼らにゲームをより魅力的な存在だと認識してもらえるかどうか。
3DSとWii Uにとっての正念場になりそうです。
また、フィギュアのような商材が盛りあがれば
小売も潤いゲーム業界の雰囲気も変わるでしょう。
海外の大手パブリッシャーが
子供での安心して楽しめるゲームを本気で作っている未来を見てみたいですしね。
◆良い意味で、肩の力が抜けたE3になった
3DSとWii Uをリリースしたばかりの任天堂は、様々なプレッシャーや外圧と戦っていました。
DSとWiiを発売したころのような踏ん切りの良さは感じられませんでしたし、
ゲーム業界やゲーマーにひどく気を遣っているように感じました。
そんな苦境の中でも、たくさんの素晴らしいゲームをリリースしてきましたね。
そのことは誇って良いと思います。
今回のE3では、一皮むけてサッパリとした任天堂の姿が見られました。
自分たちが得意なことを全力で極める、
不得意なことは潔く諦める。
基本に立ち返って、子供たちを大切にしようとする任天堂の姿勢から
あたたかな希望を感じることができたのです。
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